今回の放射線育種米が出てきた背景ですが、実は日本はカドミウム汚染の高い地域ということがあります。カドミウムは富山県のイタイイタイ病の原因となった鉱物で、電池やメッキなど産業的にも使われ、日本には鉱山周辺などでカドミウム汚染が高い地域があります。

放射線によって稲の遺伝子osnramp5の1塩基を破壊することによって、カドミウムを吸収しにくくなることがわかり、その破壊された遺伝子(osnramp5-2)を持つ品種として「コシヒカリ環1号」が開発されました。

秋田県は県議会で、秋田県の主力品種である「あきたこまち」を2025年から「コシヒカリ環1号」と「あきたこまち」の交配種である「あきたこまちR」に全量切り替えていく方針を報告しました。「あきたこまち」は秋田県のお米の7割を超す主力品種です。それが放射線育種米になってしまうことになります。